TFCC損傷
- 2022年3月20日
- 診断基準
手首の捻挫にTFCC損傷というものがあります。TFCCとは三角繊維軟骨複合体(Triangular Fibrocartilage Complex)の略称で、手関節尺側に存在する関節円板や靱帯、半月板類似体を総称しています。三角線維軟骨複合体は、1981年に、Palmer とWernerらにより命名された、比較的新しい概念となります。
原因
原因としては外傷性と変形性に分けられますが、ほとんどが転倒、や転落に伴う外傷性と言われています。変形性は仕事やスポーツによる手関節の酷使や加齢生変化によって起こります。
症状
手首を捻る動作、例えば包丁で切ったり、ドアノブをあげたりする動作で痛みます。また、TFCCストレステストで判断することが多いです。
治療
治療は保存療法と手術の2つに分かれます。多くの場合は消炎鎮痛剤やサポーター固定などの保存療法で良くなります。しかし、保存的に良くならない場合や重篤な場合は手術療法が選択されることもあります。