自己紹介②
- 2021年12月9日
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大学卒業後から開業に至る自己紹介
卒後は大阪大学医学部附属病院、大阪警察病院、府立急性期総合医療センター(現 大阪急性期・総合医療センター)へ勤務した後に、2016年より大阪大学大学院医学系研究科遺伝学で研究をしておりました。
それぞれの病院では特に急性期疾患から関節リウマチに代表される慢性期疾患まで幅広く診療してきました。自己免疫疾患や喘息やCOPDに代表される呼吸器疾患を中心に、痛みや発熱の原因が良くわからない総合内科的な領域まで経験を積ませて頂きました。
研究面では、骨とオートファジーについて基礎的な研究をしておりました。オートファジーとは「自ら(Auto)」を「食べる(Phagy)」という意味を持つ「オートファジー(Autophagy)」自食作用のことで、細胞内の老廃物を掃除したり色々な代謝に関与している現象のことです。オートファジーの発見、研究は長年日本がリードしてきた研究分野であり、私が研究に携わったのが2016年春になりますが、偶然にも同年10月に日本人研究者の大隅良典先生がオートファジーの発見でノーベル医学生理学賞を受賞されました。さらに、大隅先生の元で多くの重要な研究をされていた、吉森保先生が当時阪大で教授をされており、私は吉森先生の教室の門戸を叩くこととなりました。
高齢化社会において骨粗鬆症は多くの方が抱える問題です。骨は骨芽細胞と破骨細胞のバランスの上で維持(remodeling)されておりますが、これまで骨芽細胞を活性化させる薬剤は少ないといった問題がありました。そこで、オートファジーという新しい切り口から骨芽細胞、骨形成について研究を行いました。
これまで臨床の急性期から医学の基礎的なことまで幅広く経験を積んできましたが、おりしも2020年終わりから2021年初めに新型コロナウイルス感染症が流行し始めます。元々、地元姫路の医療に貢献したいと考えており、民間病院でしっかりとコロナ患者様と向き合って行こうと考え、2021年春より姫路市大塩にある井野病院に勤務することとなりました。
井野病院ではコロナ病棟責任医師として、コロナ患者の治療(抗体カクテル療法や酸素療法)、姫路市内主要病院との連携に中心的に貢献して参りました。お陰様でこれまで担当した患者様で新型コロナウイルス感染症で亡くなった方は1人もおりません。
そんな中、新型コロナウイルス感染症が今後どれほど拡大するか第6波はくるのかまだまだ不透明なことが多いですが、2022年10月にクリニックを開業することとなりました。