肝機能(AST,ALT)について|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

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肝機能(AST,ALT)について|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

肝機能(AST,ALT)について

肝機能(AST,ALT)について

健診結果で肝機能を評価する数値としてAST,ALTが表記されていることが一般的です。これらASTやALTはアミノ酸の代謝に関わる酵素のことで、これらの酵素が含まれている臓器が障害されると血液中に含まれるASTやALTが上昇することとなります。ASTは肝臓の他に心筋や骨格筋にも分布していますが、ALTは肝臓(特に門脈周囲)に存在しているため、ALTが上昇している時は特に肝疾患を疑う必要があります。また、γGTPは一般的に胆管の他に近位尿細管や脳、膵臓に存在し、ALTは胆管上皮、骨、胎盤、小腸、腫瘍に存在しています。

 

アルコール性肝炎とAST/ALT比

ALTは肝臓特異的な酵素なので、ALTが比較的に増加している状態(AST/ALT≦2)では肝細胞障害性の疾患を考えなければなりません。また、アルコール性肝炎でもALTは上昇しますが、ALT300〜400U/Lをこえず、AST/ALT>2となります。さらにγGTP/ALT>5もアルコール性肝炎を示唆する所見とされています。その他にも貧血、血小板減少、アルブミン減少、PT延長、クレアチニン上昇など様々な採血異常が出てきます。

 

飲酒できる量は人それぞれです。もし肝機能異常が指摘された場合は自己判断せず、アルコール性肝炎以外の肝疾患などの可能性を含めて、一度近くのクリニックに相談することが重要です。