新型コロナウイルス感染症の後遺症〜痛み、関節痛、筋痛
- 2021年12月21日
- 新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症の後遺症〜痛み、関節痛、筋痛
新型コロナウイルスに感染し、治療療養を受けてウイルスが完全に排除されても頭痛や筋肉痛、関節痛が持続することがあります。これらの後遺症の発症率は以下のように報告されています。
・頭痛 …7~39%
・頸部痛 …5%
・胸部痛 …4~22%
・腰痛 …5%
・下肢痛 …7~24%
・筋骨格痛…6~28%
・関節痛 …27%
【COVID-19罹患後(約1~7ヵ月)にみられた痛みの部位と割合】
これらの原因はウイルス自身が身体にダメージを与えている部分と集中治療後症候群やベッド生活による筋力低下、関節の動かしにくさなど様々な原因が組み合わさっていると考えられています。一般的にこれらの疼痛は時間経過とともに改善していくと考えられています。しかし、痛みがあることで使わずにさらに筋力低下や関節可動域の制限が起こる二次的な廃用を予防するためにもかかりつけ医でしっかりと疼痛を抑え、適切な対応を講じていくことが重要です。
コロナウイルス感染症診療の手引き 罹患後症状のマネジメント参照