新型コロナウイルス感染症の後遺症〜循環器疾患
- 2021年12月22日
- 新型コロナウイルス感染症
新型コロナウイルス感染症の後遺症〜循環器疾患
新型コロナウイルス感染症にかかった場合、心臓へダメージがあると考えられており、心不全増悪の可能性が示唆されています。しかしながら現時点での心不全発症率の報告にはばらつきが大きく、正確な数字は明確ではありません。
コロナウイルスがヒト細胞に侵入するときにACE2受容体を介して入ってくるのですが、このACE2受容体は心筋多く発現していることから、何らかの影響があることは確実かと思われます。
後遺症の中でも慢性的な心筋炎や心筋障害が原因となっている心不全や不整脈は緊急で対応する必要があるかもしれません。
後遺症を疑うような動悸、息切れ、胸痛、胸部の違和感を感じた場合は、後遺症はもちろん、幅広く循環器疾患を精査することが重要で、まずは近隣のクリニックを受診し詳細な問診と採血、心電図検査が受けてください。
新型コロナウイルス感染症診療の手引き 罹患後症状のマネジメント参照