健康診断での脂質異常について②
- 2022年4月15日
- 一般
脂質異常は高血圧と並んで多くの人が指摘される一般的な疾患の一つです。特に女性の場合、女性ホルモンの低下に伴いLDL(悪玉コレステロール)が高くなりやすくなるので、生活習慣に気をつけていても脂質異常には注意が必要です。つまり、同じ食生活や運動習慣を続けていても、加齢性にLDLが上昇していて、いつの間にか高脂血症になっていることがあるのです。一方で、コンビニの食事や仕事上不規則な生活リズムを強いられている方がLDL高値となってしまうこともあります。
脂質異常を指摘された患者様から「高脂血症の内服薬は一生続けないといけないでしょうか?」ということを質問されることがあります。この答えは「内因的な要因によって起こっている脂質異常ならほぼ一生内服が必要です。しかし、外因的な要因なら生活習慣の改善によって内服終了することもできます。」となります。もちろん、脂質異常の程度や持病によってLDLの目標値は異なります。その意味では自分がどの程度の目標値が望ましく、どの程度まで内服薬を減らせるのか、しっかりと主治医の先生と相談して決めていく必要があるでしょう。