マイコプラズマ肺炎
- 2022年3月1日
- 診断基準
マイコプラズマ感染症はマイコプラズマ・ニューモニエという細菌が原因で起こります。症状は風邪症状が主なもので発熱、頭痛、咽頭痛、咳などがあげられます。特に中々咳が治らない場合や熱が下がらない時はマイコプラズマ感染症の可能性があります。軽症の場合が多いですが、気管支炎から肺炎さらには無菌性髄膜炎、肝炎、関節炎などを起こす場合もあります。ただし、長引く咳には咳喘息、結核、百日咳などの鑑別が必要となってきます。
マイコプラズマ・ニューモニエには細胞壁がないためマクロライド系抗菌薬で治療することが一般的です。具体的な抗生物質としてはクラリスやジスロマックとなりますが、最近はマクロライド系に耐性となるマイコプラズマが出現しているため、治療経過は必ず見ていく必要があります。