チャンピックスの出荷保留継続について
- 2021年12月16日
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チャンピックスの出荷保留継続について
2021年6月より禁煙治療薬として認められているチャンピックスが出荷留保となっております。そのために新規で禁煙外来を始めることが厳しくなっています。
これはチャンピックスにN-ニトロソバレニクリンは、ニトロソアミン類に分類される化合物が含有されていることが判明したためです。このニトロソアミン類は肉や乳製品、野菜を焼き加工した食品などにも含まれていることが知られており、もちろん通常日常生活においてある程度私たちも摂取しています。ただ、ニトロソアミン類を長期間にわたって許容範囲を超えて摂取し続けた場合に、発がん性のリスクを高める可能性があるとされています。
しかしながら、チャンピックスが市場に出回ってから日本国外を含めて15年以上に渡って使用されてきましたが、この薬剤投与による発がん性を示唆する報告は認められておりません。また、海外ではチャンピックスを24週間5クール使用した場合で規定されておりますが、日本での用量用法はその十分の一量である12週となっています。
そうは言っても体に入れる薬剤のことなので、安全性がしっかりと確保された状態で再び安心して使用できる日がくることを願っています。