シオノギ製薬の内服薬
- 2022年3月12日
- 新型コロナウイルス感染症
現在シオノギ製薬からCOVID19の内服薬が開発されています。今はS-217622と呼ばれており、今後商品名が決定される予定です。この薬剤は3C様プロテアーゼ阻害薬と言われており、原理としてはファイザーが出している、「パキロビット」と同じものになります。
コロナウイルスはその設計図となる遺伝情報はR NAに記録されています。その遺伝情報からウイルスを作るためには、RNAの遺伝情報からウイルスタンパク質を生成する訳ですが、RNAから翻訳されたばかりの状態のタンパク質はポリタンパク質と呼ばれ、適切に加工する必要があります。具体的には3C様プロテアーゼ(正式にはC30エンドペプチダーゼ)によって切断されています。この3C様プロテアーゼによる加工作業はウイルスタンパクを構築するにあたって必須なのですが、この3C様プロテアーゼを阻害する薬剤が今回塩野義製薬から開発された薬剤であり、パキロビットということになります。
内服薬として、国内メーカー初のものになりますので、流通する数も期待できますので、今後の使用推奨や一般流通に注目されています。