サル痘について|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

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サル痘について|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

サル痘について

サル痘とはサル痘ウイルスによる急性発心性疾患で感染症法では4類感染症に指定されています。症状としては発熱と発疹を主体とし、かつて猛威をふるった天然痘よりは軽症と言われていますが、小児等で重症、死亡した報告もあります。

元々は、アフリカに生息する齧歯類が自然宿主と考えられており、アフリカでの流行が認められる程度でした。しかし、自然界でのサイクルの詳細は不明であリ、ヒトからヒトへの感染も稀ではあるものの、報告されています。

2022年5月21日現在、イギリス、アメリカ、カナダ、フランス、ポルトガル、スペインなどの12カ国で92人の感染者が認められています。いずれもアフリカへの渡航がない感染者であり、ヒトからヒトへの感染が注意される状況です。

サル痘は天然痘ワクチンが非常に有効であり、日本でも天然痘ワクチンを接種してきた世代にはサル痘に罹患する可能性は低いと考えられています。しかし、1980年にWHOより天然痘撲滅宣言が出される4年前の1976年に日本では最後に天然痘ワクチンが終了しており、これ以降の世代の人たちはサル痘への免疫はついていません。現在、定期接種など行っていない天然痘ワクチンですが、バイオテロ対策の国家備蓄用ワクチンとして製造されており、製造能力としては国内でかなり確保されています。