コロナウイルスの変異株(XBB1.5)について|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

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コロナウイルスの変異株(XBB1.5)について|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

コロナウイルスの変異株(XBB1.5)について

現在流行しているコロナウイルスはオミクロン株のBA.5系統が主流となっています。しかし、ウイルスは7〜10日ごとに変異を繰り返しており、特にスパイクタンパク質に変異を起こすことで免疫機構をすり抜けた新規株が出現し始めています。これらのうちBQ.1XBB系統が新規グループとして注目されています。BQ1は大きく見るとBA5系統に属しており、3回目以降のワクチン接種を受けた方にとっては、重症化リスクは低いと考えられています。実際に兵庫県のコロナウイルス解析でも既にBQ1はかなりの割合で検出されていますが、重症化には大きく変化はないと言っても良いでしょう。

ただ、XBB系統については今後の動向に注意が必要です。なぜなら、米国では2022/12より急激にXBB系統が広がっており、これは従来の免疫機構では制御できていないことを示しているからです。具体的にはACE2受容体(宿主細胞側)との結合力が強くなり、より強い感染力を発揮していると考えられています。

ウイルスも変異株同士でせめぎ合っていますが、このXBB系統は従来のBA5系統よりヒトへの感染力という点で優れている可能性が高いとされています。

また、今後春節を迎えて中国からの観光客が増加することに伴い、中国からの変異株についても注意が必要です。第8波はピークアウトが見えてきているとはいえ予断が許せない状況と言えます。