オミクロン株について①|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

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オミクロン株について①|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

オミクロン株について①

オミクロン株について

新型コロナウイルス感染症におけるオミクロン株とは、基準株と比較してスパイクタンパク質に30箇所程度の変異を有しており、そのうちの15箇所程度の変異は受容体結合部位(Receptor binding domain : RBD)に変異が存在しています。新型コロナウイルスはスパイクタンパク質にある受容体結合部位(RBD)とヒト細胞の受容体であるACE2と結合することで感染していきますが、オックスフォード大学が行った立体構造予測では、このオミクロン株の変異により、ACE2受容体との結合がこれまでの変異株より強固になる可能性示唆されています。

しかし、これまで国内外で検出されているオミクロン株は30箇所ある変異のうち、それぞれの変異を認めるものと認めないものがあるため、そもそもどの変異を持ってオミクロン株と規定するか定まっておりません。今度これらの変異のうち主流になってくるものによって、オミクロン株を規定する一定の変異が決まってくるものと考えられています。(出典:国立感染症研究所)

つまり、ウイルス側でもウイルス同士で生存を賭けたせめぎ合いが常に行われており、その中でも宿主との共存競争で優位に立つものが主流派となっていく、その過程を私たちは目の当たりにしていることとなります。

 

UK HSA SARS-CoV-2 variants of concern and variants under investigation in England Technical briefing 30