アセトン尿、尿中ケトン体について
- 2022年4月4日
- 一般
尿検査は血液検査と違って針を刺すといった侵襲的な行為がないため、簡便に測定することができます。一般的な尿検査においても糖尿病や肝臓などの状態を推し量ることができます。そのため、尿糖や尿タンパク質の他にアセトンやケトン体も一般尿検査で測定することが多いです。アセトンはケトン体を構成する成分の一つであり、その意味では尿中のケトン体とアセトンは同じ目的で検査をしています。ケトン体は肝臓で生成されますが、普段はあまり作られることはありません。しかし、飢餓や絶食、糖尿病などによってアシドーシスが進行すると、脂肪酸の分解が促進してケトン体が作られる様になります。
つまり、糖尿病などがなく特に持病がない方でもアセトン尿やケトン体尿を検出することがあります。その場合は採血検査や問診など総合的に判断する必要があります。