にきび、吹き出ものについて
- 2022年4月9日
- 診断基準
一般的に「にきび」とは思春期にできるものを指し「吹き出物」は大人になってからできるものを指しますが、実際はどちらも同じ「尋常性ざ瘡」という同じ皮膚の病気です。
私たちの肌は約1ヶ月で新しい皮膚細胞に生まれ変わる「ターンオーバー」を繰り返しています。その中で、皮脂が過剰に分泌したり、毛穴が閉塞すると毛穴で“アクネ菌”が増殖し、それが「尋常性ざ瘡」となります。皮脂の分泌は若年期に多いため、「にきび」は10代に多くみられることとなります。
皮脂を洗い落とし、清潔に保つことが重要となってきますが、一度「尋常性ざ瘡」ができるとすぐには治らないため、塗り薬を処方することや、難治性の場合は内服薬を使うこともあります。塗り薬は顔にはステロイド薬を使用しにくいため、ディフェリンゲル0.1%(15g)やエピデュオゲル(アダパレン0.1%過酸化ベンゾイル2.5%; 15g)を使用します。
また、難治性ざ瘡に対してはテトラサイクリン系抗菌薬のビブラマイシン錠を使用します。