お酒とビタミンB1|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

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お酒とビタミンB1|東姫路よしだクリニック|姫路市阿保の内科・リウマチ科・アレルギー科

お酒とビタミンB1

ビタミンB1(チアミン)は肉類、魚類、豆類などから摂取されるビタミンで一般的には現在日本では欠乏することがあまりないと考えられています。しかし、偏食や飲酒家にとっては容易にビタミンB1欠乏をきたすことを念頭に入れておく必要があります。アルコールを摂取すると体内で分解されますが、その分解の過程でビタミンB1が消費されます。つまり、お酒を飲む人ほどビタミンB1が不足しがちになります。稀にお酒と肴ばかり取って、規則正しい食事を取らない人がいますが、若年であってもビタミンB1欠乏症になる恐れがあります。ビタミンB1欠乏症の初期には倦怠感や記憶力の低下などの症状が出てきますが、重症になると脚気やウェルニッケ脳症、コルサコフ症候群といった重篤な脳神経障害をきたすことがあります。ウェルニッケ脳症など脳神経疾患はMRI検査で診断することができます。高齢の方で認知機能が低下している場合は、認知症などと簡単に片付けずに、食生活をしっかりと把握して、適切な対応を図る必要があります。もし、ビタミンB1欠乏による認知機能低下なら、ビタミンの補充で認知機能が改善する可能性があるからです。