脂質異常症の薬剤
- 2022年4月26日
- 診断基準
脂質異常症の薬は主に①コレステロールを低下させるもの②コレステロールと中性脂肪の両方を低下させるもの③中性脂肪を低下させるものの3種類に分けられます。
①コレステロールを低下させるもの
- スタチン系製剤(肝臓でのコレステロール合成阻害)
例;クレストール、リポバス、メバロチン、リピトール
- 陰イオン交換樹脂製剤(コレステロール体外排出促進作用)
例;コレバイン、クエストラン
- 小腸コレステロールトランスポーター阻害剤(小腸でのコレステロール吸収阻害)
例;ゼチーア
②コレステロールと中性脂肪の両方を低下させるもの
- ニコチン酸誘導体製剤(中性脂肪、リポタンパク合成阻害)
例;ユベラN、コレキサミン、ペリシット
- フィブラート系製剤(中性脂肪、コレステロール合成阻害)
例;べザトールS R、ビノグラック
③中性脂肪を低下させるもの
- EPA製剤(中性脂肪合成抑制作用)
例;エパデール、ロトリガ
中性脂肪とコレステロールの内服の組み合わせによっては「横紋筋融解症」などの副作用を起こすことがあるため、定期的に採血(CKの確認)や副作用の有無を確認する必要があります。