第6波の特徴とオミクロン株について
- 2022年1月13日
- 新型コロナウイルス感染症
昨今、新型コロナウイルス感染症の第6波が到来し感染者が急激に増加しております。ここ兵庫県でもフェーズⅡからフェーズⅣへ引き上げられております。第6波で広まっている変異株はオミクロン株となりますが、多くの報道でもあげられているようにんオミクロン株はこれまで広まってきた変異株(デルタ株以前のもの)と比較するとかなり特徴が変化しています。
このオミクロン株は急激に拡大しているものの、急速にピークアウトすると考えられています。南アフリカでは約4週間、沖縄県では約1週間でピークアウトしています。現在、姫路市を含む兵庫県をはじめ多くの地域で感染拡大期にありますが、短期間で収束する可能性が示唆されています。
さらに国立感染症研究所によると、沖縄県でオミクロン株感染が確認された人において、ウイルスの潜伏期間は約3日程度と非常に短いことが報告されています。つまり、現在は厚生労働省の基準では濃厚接触者は14日間の自宅待機が求められていますが、オミクロン株に関しては濃厚接触者の隔離期間を短縮できる可能性が高く、実際に7日〜10日間程度に短縮される可能性が高いとされています。
また、デルタ株と比較して重症化率も低く、上気道での感染が主なもので重篤な肺炎まで進展する人は少ない模様です。また、発熱が1回で終わることが多く、通常の解熱剤であるアセトアミノフェンや総合感冒薬で鎮静化することが多いとされています。これに対して、デルタ株ですと何度も発熱し、重篤な肺炎へ進展することも稀ではありませんでした。
感染者が急拡大している状況ではコロナのPCR検査体制を拡充する必要があります。現在、姫路市では医師会のドライブスルーPCR検査を月水金に行なっておりますが、これも近いうちに平日は連日検査できるような検査体制が整うと見られています。