サプリメント・栄養補助食品の摂取について
- 2022年1月4日
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現在、病院やクリニックで処方される薬ではなく、市販のサプリメントや栄養補助食品が多く販売されています。一般的にサプリメントやビタミン剤などで患者さんにとって有意義な影響を与えるとエビデンス(POEM)が十分にあるものは非常に限られています。
アメリカ合衆国予防医学専門委員会USPSTF(U.S. Preventive Services Task Force)という米国の予防医学に関する機関がサプリメントやビタミン剤の効果についてまとめているのを以下にまとめています。
サプリメント、ビタミン等に関するUSPSTFの推奨
日本の保健機能食品
日本では消費者庁が「保健機能食品」と定めており、これには①「特定保健用食品(トクホ)」②「機能性表示食品」③「栄養機能食品」があります。①「特定保健用食品(トクホ)」は消費者庁に申請し審査を受け、認知されたもので、ヒトを対象として研究で有効とされているものです。保健機能食品の中では品質保証がある点では安心ですが、DOE(Disease oriented evidence)しか評価されておらず、POEM(実際に患者さんにとって有意義かどうか)については評価されておりません。②「機能性表示食品」は特定の食品について製造事業者自身が研究を行って届出をして、食品機能について表示する制度です。こちらは届出内容の審査はなく、表示については事業者の自己責任となります。③「栄養機能食品」は一定の栄養成分量を満たしている場合に表示できるもので届出は不要です。
一般的に医薬品を内服している場合は、相互作用などの懸念があるので原則サプリメント摂取は控えたようが良いでしょう。また肝機能異常や腎機能異常がある場合には予期せぬ副作用が生じる可能性があるためサプリメントの摂取は控えたようが良いです。個々のケースについてはかかりつけ医師としっかりと相談して、サプリメントや栄養補助食品を摂取するようにしましょう。